投稿日時:2024年10月09日
皆さんはいつもどんな飲み物をよく飲んでいますか?
今回の研究はアルコール、コーヒー、緑茶の3つの飲料の摂取量と認知症の危険度について、今までに出された論文を集めて分析した結果です。
まずはコーヒーから見ていきましょう。コーヒーを飲まない人と比べると、飲む人は2.8杯までなら認知症の危険度を下げます。
次にアルコールです。飲まない人と比べて、飲む人は11gのアルコールまでなら認知症の危険度を下げますが、それ以上では効果が認められませんでした。ちなみに10gのアルコールは日本酒0.5合、ウイスキーシングル1杯、ビール350ml1本、7%缶チューハイ0.5缶、焼酎0.5合、ワイン0.5杯と結構少なめです。
最後に緑茶です。緑茶は1杯ごとに認知症のリスクを6%下げてくれるので、飲めば飲むほど認知症の予防にはよさそうです。
アルコールやコーヒーは飲む量によっては認知機能によさそうですが、緑茶は飲めば飲むほど危険度を下げてくれるので、日ごろから飲むにはよさそうですね。
出典:Alcohol, coffee and tea intake and the risk of cognitive deficits: a dose-response meta-analysis(アルコール、コーヒー、緑茶の摂取量と認知障害のリスク:用量反応メタアナリシス)L. S. Ran et al.
Epidemiol Psychiatr Sci. 2021 Feb 11:30:e13. doi: 10.1017/S2045796020001183.
薬剤師 松岡武徳