5月に入ってから高血圧患者さんの家庭血圧が下がり始めたので、血圧の薬を減らし始めました。昨年よりその時期が早いように思います。
当院のほとんどの高血圧患者さんでは、夏は冬に比べると薬の量は1/2〜2/3に減量します。これは約8割の患者さんたちが熱心に早朝と夜に家庭で血圧をつけており、すでにこの季節で上の血圧値が110〜120台へ下がり始めているからです。一方、病院の外来で月1回測る血圧値はこのようにはっきりとは変化しません。家庭血圧をつけてない患者さんでは血圧の状況が分からないので、薬を減らすことはできません。
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家庭血圧をつけていても測定できない時間帯、特に夜間睡眠時の血圧がどうなっているかわかりません。そこで重要なのは24時間自動血圧測定です。
今年の4月から保険適応になりました(3割負担で600円)。簡単に装着できて(左の写真)、30分おきに自動で測定して記録してくれるので、一日の血圧変化が精密にわかります。 |

(※東北大学大迫研究より) |
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正常の状態では夜間睡眠中に血圧はかなり下がります(図1)。それが昼間より下がらない(図2)か、逆に上がる患者さんでは脳心血管障害が2〜3倍起こりやすいことがわかっています(図3)。そういう場合、朝だけでなく寝る前にも血圧の薬を内服します。
24時間血圧測定の正常値についてはまだ学会で論争中ですが、およそ一日平均130/80、昼間平均140/90、夜間睡眠時平均120/70が基準になりそうです。
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