灰本クリニック

尿や血液の検査で腎障害(クレアチンが高い)がみつかった

 たんぱく尿だけでも慢性糸球体腎炎の可能性があるので血液検査が必要です。一方、尿潜血(尿に肉眼でわからない程度血が混じる)だけでは大きな病気はありませんが、たんぱく尿を伴えば血液検査が必要です。血液検査のクレアチニンは体の老廃物を排出する腎臓の機能が衰えたときに上昇してくるので、異常があれば腎機能がかなり低下していることを示しています。場合によっては腎臓内科専門医を紹介することもあります。

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 クレアチニンが長い期間にわたって上昇した状態を慢性腎不全と言います。その原因には、①高血圧、糖尿病、高脂血症が長く続いたことによって腎動脈に動脈硬化が起こった、②慢性糸球体腎炎、③尿管、膀胱、前立腺などの病気で尿の流れが閉塞した場合などがあります。

 ①では65歳以上の高齢者がほとんどですが、血圧、血糖(ヘモグロビンエーワンシー)、LDLコレステロールが高ければ中年でもクレアチンが上がる場合があります。食事療法、運動、薬による治療によって腎動脈硬化の進行を抑えます。
 ②では20歳代から蛋白尿がずっと続いて中年期以降にクレアチニンが上がってくる場合もありますし、60歳を超えた頃から蛋白尿が出現し比較的短期間にクレアチニンが上がってくる場合もあります。
 上記の治療によっても慢性腎不全が進行するなら西洋医学的に決定的な治療法がありません。生薬の黄耆(オウギ)にクレアチニンを下げる作用があるので当院では漢方治療を行っています。 
 ③では外科的な処置や手術が必要なので泌尿器科を紹介します。

 


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