38度以上の発熱が5日以上続くとき急性疾患の場合もあれば慢性疾患の始まりの場合もあります。
そんなとき、まず血液の炎症反応(白血球とCRP)、尿検査、レントゲン検査が必要です。白血球とCRPが高いときは細菌感染を疑い、低いときはウイルス感染を疑います。ウイルス感染は自然治癒しますが、細菌感染では重症化しやすく抗生剤の点滴が必要です。よくみる細菌感染症は急性肺炎、急性腎盂炎、急性胆のう胆管炎、食中毒、結腸憩室炎、虫垂炎などでそれぞれ症状が違います。胸部レントゲンと腹部エコーなどで正確に診断できます。
7~14日も38度以上が続けば慢性疾患の始まりのこともありますのでしっかりした検査が必要です。血液・尿検査、腹部エコー、CT検査などではっきりと異常があれば入院が必要なこともありますが、異常ない場合は自然に解熱します。異常がみつかったとき、炎症性疾患だけでなく悪性リンパ腫、癌などの悪性疾患の場合もあります。