腹部超音波検査では腹腔内にある肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓・消化管・大動脈・膀胱・前立腺・子宮などの幅広い範囲を観察します。この検査によっていろいろな臓器の癌だけでなく、結石、動脈瘤、急性期の炎症(虫垂炎、憩室炎)などの病気がわかります。超音波検査には消化管ガスの影響で見えなくなる欠点がありますが、機器の性能が格段に進歩したので肝臓・胆嚢・膵臓だけでなく胃・小腸・大腸の病気もよくわかるようになりました。
腹部超音波検査を受ける方は朝空腹で来院してください。食事をすると胆のうは縮んで見えにくくなり、胃腸にガスが多くなるので膵臓も見えにくくなるからです。