灰本クリニック

血圧計の知られざる機能

投稿日時:2020年04月08日

 最近の血圧計には脈波測定機能というものがついているのをご存知でしょうか?
 これは平均的な脈拍間隔に対して±25%以上の差が出る場合に不規則脈波としてお知らせをしてくれる機能になります。
 一般的に不整脈は病院で心電図を取ってもらい、その時に確認ができない場合はホルター心電図という24時間装着しておく機械を付けて不整脈がないかを検査をします。
 今回の論文は自宅での血圧測定の際に不規則脈波マークが3回の測定中に2回以上出るなら心房細動が起きている可能性が高いことを示すというものです。さらにその精度は95%以上ということです。
 血圧を測るのが主の目的ではありますが、不規則脈波マークが出ていないかどうかにも気を付け、不規則脈波マークが良く出る場合は主治医に確認をしていただければと思います。
 

sphygmomanometer2.jpg
(取り扱い説明書より抜粋)

出典:Development of a Novel Algorithm to Detect Atrial Fibrillation Using an Automated Blood Pressure Monitor With an Irregular Heartbeat Detector.(自動血圧測定器の不規則脈波検出機能を使い心房細動を検出する新しいアルゴリズムの開発)
Makoto Ishizawa, Takahisa Noma, Takahiro Izumi et al.
Circ J. 2019 Nov 25;83(12):2428-2433.

薬剤師 松岡武徳


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