投稿日時:2023年09月26日
わたしが書いた本のお知らせです。文藝春秋社から「50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない-メタボの嘘と肥満パラドックスの真実-」を出版しました。
肥満パラドックスとは小太りが長生き、痩せは早死にすることで、それを科学的に解説した日本で初めての本です。
メタボ健診が始まった2008年、もっとも長生きなのは実はBMI 22ではなく25~30の小太りで、痩せるほど死亡リスクが上がる、そのように名大の研究者から教えられたのがきっかけです。わたしは天地がひっくり返るほど衝撃を受け、その後、15年にわたって集めた多くの体重と命の論文と、当院の癌、心不全、急性肺炎などでお亡くなりになったたくさんの患者さんたちの体験や思いをこの本に組み込みました。肥満や小太りはダメ、この考えは日本中にはびこっていますが、この間違った常識を徹底的に覆すために気合いを入れて書きました。
この本ではどんな病気でも小太りが長生きを証明しただけでなく、メタボのウソ、健康的に痩せている人をどう考えるか、若いときでも小太りは大丈夫か? 20歳から80歳までの理想的な体重変化、認知症と体重、痩せと肥満の医療費、痩せた人を太らせる食事術などさまざまな科学的な視点から小太りの薦めを解説しています。
読んでいくと目から鱗がたくさん落ちていきます。無駄なダイエットに心と時間を割いている方、是非、読んでください。