灰本クリニック

症例3「発見後速やかに手術となった症例2」

患者背景:60代 女性 初診で来院した患者さん。

発見のきっかけ:他院で胸部CTを撮影した結果、影があると言われたが診断がつかず当院を受診しました。自覚症状は特にありませんでした。
胸部レントゲンの所見:右の写真(図1)のように、右肺の肩甲骨に重なった○で囲んだ位置に、非常に淡い影が写っていました。

chest XP1.jpg


解説:胸部レントゲンに写る影にはさまざまなものがありますが、非常に淡い影は骨に重なることで見えにくくなるものと逆に見やすくなるものがあり、この患者さんでは肩甲骨に重なることで見つけやすくなっています。

胸部CTの所見と病変の特徴:レントゲンと同じ位置に長径24mmの病変(図2)が見つかりました。CT画像の拡大写真(図3)で見ると、右肺上葉(上の肺)と右肺下葉(下の肺)を隔てる肺の膜(葉間と言い白い線に見える部位)にひきつれ(黄色い↑)が見られます。

chest CT1.jpg

下の前額断という縦切り画像(図4)でも同様で、この所見は癌を強く疑う特徴的なサインです。肺の外へ播種(散らばる)する危険があるため、すぐに外科手術が必要と判断し、A病院呼吸器外科へ紹介し、専門医も同じ見解で手術となりました。

chest CT2.jpg


手術結果:ステージⅠBの肺癌(腺癌)

解説:(図3)の様に、本来淡いスリガラス状の病変は進行が比較的ゆっくりで経過観察ができますが、この病変では肺の膜に接した状態で成長しているため、たとえ大きさが10mm以下でも肺の外へ転移してしまう危険があり、この患者さんの様な特徴を見つけたら速やかに専門医へ紹介します。
 


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