灰本クリニックでは効果が明らかでない薬、不要な胃薬、ビタミン剤などを使わない方針です。
高齢者では6種類以上飲むと副作用が増えることが明らかとなっています。糖尿病ではゆるやかな糖質制限食を指導しているので糖尿病薬を他の医院の1/5に減らすことに成功しています。依存性が強い眠剤や抗不安薬はできるだけ屯用としています。コレステロール薬や降圧薬などずっと長く飲む薬を漫然と開始することはありません。数十年も飲むわけですから、それが患者さんの利益になるかどうか検査でしっかり科学的な裏付けをとってお互いに納得して開始しています。
最新の薬剤情報も積極的に発信しています。たとえば、プロトンポンプ阻害薬(胃酸を強く抑える薬、タケプロンやパリエットなど)を長期に服薬すると総死亡リスク、腎不全リスクが増えること、カルシウム製剤も癌発症が増えることが最近の研究から明らかになっています。そのようないろいろな薬剤情報をいち早く患者さんへ伝え、ホームページでも最新情報を公開しています。
【医療情報】
一方、医院と密に連携している薬局の役割も重要です。当院の向かいのじん薬局には薬の用量や効果、副作用を熟知している4人の薬剤師が勤務しています。他院でもらっている薬、当院から処方した薬との相性、重なりなどもチェックしています。当院の医師と定期的な勉強会も行っており、クリニックと薬局が共同して安全で分かりやすい治療をめざしています。