今まで経験したことがないような強い頭痛が急に発症したときは脳血管障害、長く頭痛が続く場合には脳腫瘍、慢性副鼻腔炎など外科治療が必要な病気もありますので、念のため頭部CTやMRI検査を行いましょう。それらの検査で異常がない慢性頭痛には以下のような病気があります。
- もっとも多いのは後頚部筋肉の緊張(ストレス、疲れ、不眠などが原因)による重くどーんとした頭痛、いわゆる首や肩こり頭痛です。
- ズキンズキンと拍動性で嘔吐・嘔気を伴うのは血管性頭痛です。偏(片)頭痛とも言われており、月経や食べ物をきっかけに起こることもあります。
1と2は雨の前の日に悪化することがあります。
- うつ病や心理的な原因による頭痛もあります。毎日午前中に痛み夕方に改善するのが特徴で、安定剤や抗うつ薬がよく効きます。
- 意外なのはロキソニンやセデスなどを乱用すると痛み止めそのものが頭痛を起こす場合もあり、鎮痛剤惹起性頭痛と言います。
これらの慢性頭痛では原因によって治療が異なります。西洋医学的な治療よりも漢方薬の方がよく効きます。