胸焼けとは「胸が焼けるようにひりひりする感じ」「胃酸が上がってくるような感覚」や「胸全体に感じる違和感」を言うこともあるでしょう。
これらの症状を起こす病気に逆流性食道炎があります。食道癌を心配される方もいますが、食道癌は濃厚な喫煙かつ飲酒が多い方に発症することがほとんどです。一度は胃カメラを行いますが、症状があるからと言って頻回に胃カメラを行う必要はありません。
逆流性食道炎の治療には当院では漢方とファモチジン(ガスター)と併用します。日本ではプロトロンビン阻害薬(パリエット、タケプロン、タケキャブなど)という強力な胃酸抑制薬を使うことが多いのですが、長期にわたって使用すると腎障害、腎不全などの副作用が増えます。
胸やけの原因には狭心症もありますが、狭心症は労作時(走る、階段を昇る、重いものを持って歩く)に発作的に出現するのが特徴なので問診で区別することができます。