投稿日時:2023年12月04日
「毎日の運動ができない人は、週末にまとめて運動しよう。」
今回紹介するのはほぼ毎日運動している人と、週末にまとめて運動している人、目標とする運動時間を達成できなかった人で心血管疾患の危険度を比較した研究になります。
なかなか毎日の運動時間を確保できない現役世代の人は週末にまとめて運動の時間を取ってもらえばいいというのが結論です。
研究の内容は、平均年齢62歳の約9万人を集め、週末運動群37,872名、毎日運動群21,473名、運動時間150分/週未満の運動しない群30,228名に分け、追跡期間6.3年で心血管疾患が発症するかどうか調べました。結果は心房細動の危険度が不活動群と比べ、週末運動群で22%下がり、毎日運動群で19%下がりました。同様に心筋梗塞の危険度が不活動群と比べ、週末運動群で27%下がり、毎日運動群で35%下がりました。心不全の危険度は不活動群と比べ、週末運動群で38%下がり、毎日運動群で36%下がりました。脳卒中の危険度は不活動群と比べ、週末運動群で21%下がり、毎日運動群で17%下がりました。
これらのことから、週末に運動ができるなら毎日コツコツと運動しなくてもよさそうです。
出典:Accelerometer-Derived "Weekend Warrior" Physical Activity and Incident Cardiovascular Disease(加速度計による「週末戦士」の身体活動と心血管疾患率) Shaan Khurshid, et al. JAMA
. 2023 Jul 18;330(3):247-252. doi: 10.1001/jama.2023.10875.
薬剤師 松岡武徳