当院には感染隔離室は一部屋しかないので、発熱と風邪症状の患者さんは来院時間をずらし駐車場や隔離室で診療を行っています。4月～6月中旬までそのような患者さんを105人診療し、新型コロナウイルスのPCR検査を保健所に数人お願いしたものの、陽性者は1人もいませんでした。

　駐車場や隔離室で診療するにあたり、受付・看護師の問診・着替え・診察・検査・消毒・清掃まで含めると1人当たり少なくとも45分以上の時間がかかっています。看護師、事務、技師の負担が大きく、定期通院の患者さんの診療に著しく支障をきたしています。それだけ手間をかけているのに新型コロナの陽性者は1人もおらず、一方で、細菌性肺炎や心不全などの通常の救急疾患が定期患者さんから3人、初診患者さんから3人おり救急搬送となりました。

　当院では慢性疾患の管理とそこから発生する癌の早期発見や救急疾患の対応を重視しています。上記のような状況を考慮して、2020年7月1日以降、当院に定期通院（1-3ヶ月毎）している患者さん以外の発熱と風邪症状の診療をお断りします。

　状況が変われば、ホームページ上でお知らせします。